3回蒸留製法による新世代泡盛「尚 MIZUHO」はカクテルのベースとして

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沖縄・那覇市にある瑞穂酒造が発売した「尚 MIZUHO 40度」という泡盛が注目されています。この泡盛は3回蒸留製法による次世代の泡盛で、ミントの様な爽快な香りと、優しくクリーンな印象を持っています。柔らかい口当たりと、お米の様な「和」を連想する風味が特徴で、いま世界から注目されている、日本茶等の和の素材を使用した「和カクテル」のベースとして使用できます。

 瑞穂酒造とは

瑞穂酒造は沖縄県那覇市首里にある泡盛の蔵元です。1848年に創業し、琉球王国時代から続く伝統ある酒造所です。代表的な商品は、「古都首里」という泡盛です。これは沖縄の伝統的な仕込み方法「仕次(しつぎ)」で造られた泡盛です。仕次とは古酒を若い泡盛に混ぜて、味わいと香りを深める技法です。

瑞穂酒造は泡盛以外にも、ラムやジンなどの酒造りにも積極的に取り組んでいます。ラムは沖縄のさとうきびや黒糖を原料に、沖縄の海風や太陽の光を受けて熟成されます。ジンは沖縄の南国のボタニカルを原料に、沖縄らしい味わいに仕上げられています。

沖縄の伝統と文化を守りつつ、新しいことにも挑戦し続けている酒造所で、世界に沖縄の酒を広める存在として、注目されています。酒蔵見学は事前予約が必要です。見学では酒造りの工程や歴史について学ぶことができます。また、試飲も可能なので、沖縄の酒をぜひ味わってみてください。

 泡盛の蒸留

泡盛の蒸留回数は原則として1回です。泡盛は単式蒸留で造られるため、蒸留釜に原料を仕込んで蒸気を発生させ、蒸気を冷やしてアルコールを取り出します。この工程を1回だけ行うのが一般的です。ただし、一部の酒造所では2回蒸留する「再蒸留」を採用しています。再蒸留を行うことで、アルコール度数を高めたり、雑味を除去したりすることができます。

今回ご紹介した「尚 MIZUHO」は通常1回もしくは2回蒸留する泡盛の製法ではなく、3回蒸留製法を採用しています。世界には3回蒸留する蒸留酒がいくつかあります。一番有名なのがアイリッシュウイスキーです。

アイリッシュウイスキーは伝統的に3回蒸留で造られています。1回目は低アルコール度数の「ローワイン」を、2回目は中アルコール度数の「ミドルカット」、3回目は高アルコール度数の「ヘッド」と「テイル」を除いた「ピート」を蒸留します。3回蒸留を行うことで、雑味を除去し、すっきりとした味わいに仕上げることができます。

その他、一部のスコッチウイスキーやバーボンでも採用されています。蒸留回数を増やすことで、アルコール度数を高め、特徴的に味わいを生み出すことができます。「尚 MIZUHO」も同様に、他の泡盛とは異なる味わいや香りを堪能することができます。

次世代の泡盛と呼ばれる「尚 MIZUHO」をぜひ試してみてください。購入は瑞穂酒造の公式オンラインストアのほか、楽天市場でも購入できます。公式の場合は送料無料条件が厳しいので、楽天の方が安く購入できます。

公式ストア

楽天市場

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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