SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)試験の勉強をした人や、日本酒に興味のある人ならこの神社のことはご存知でしょう。奈良県桜井市にある「大神神社」です。
6世紀末に国中に疫病が流行った際、崇神天皇は日本最古の酒造りの杜氏「高橋活日命(たかはしいくひのみこと)」を呼び、一夜で酒造りを行いそのお酒を奉納しました。そうすると、たちどころに疫病が収まったと言われています。高橋活日命は国を救った杜氏として、大神神社の摂社「活日神社」に祀られています。
全国の酒蔵の入り口に吊るされている「杉玉」。これも大神神社の発祥です。季節になると、大神神社から全国の酒蔵に杉玉(別名「酒林」)が届けられます。さらに、毎年11月14日には「醸造安全祈願祭」が行われ、全国から蔵元や杜氏が集まります。境内では一般の参拝客にも振る舞い酒も行われ賑わいます。
酒造りの神様と聞くと多くの人が京都の松尾大社を思い浮かべますが、歴史的には大神神社の方が古く、真の日本酒好きであれば、一度は訪れたい神社です。
大神神社へのアクセス
最寄りの駅はJR桜井線の「三輪駅」です。大神神社はこの駅から徒歩5分で行けるため、電車に行かれる場合はこの駅を目指しましょう。大阪から訪れる場合は乗り換え回数が多くなるため、京都から行くことをおすすめします。京都からはJR奈良線で「奈良駅」まで行き、そこで桜井線に乗り換えるだけです。名古屋から行く場合は近鉄電車を乗り換えながら「桜井駅」まで行き、そこでJRに乗り換えて「三輪駅」まで行きます。
車で訪れる場合は、神社の周囲に無料駐車場があるので、それを利用しましょう。
宿泊は大神神社御用達の宿「料理旅館 大正楼」がおすすめ
大神神社に訪れる際にぜひ泊まってほしい宿があります。それが「料理旅館 大正楼」です。この宿はJR三輪駅から大神神社と反対側に徒歩1分の場所にあります。宿の入口には「大神神社御用達」を大きく書かれており、大正元年の創業以来、大神神社と共に歩んできた歴史のある宿です。
宿の造りはレトロな木造建築で、夜には中庭がライトアップされます。この宿の特徴は「料理」です。料理旅館と名乗っているだけあり、Googleマップのクチコミを見ても、料理に対する評価がとても高くなっています。奈良県は内陸県で海に接していないため、個人的には海の食材を使った料理ではなく、地元食材を使った郷土料理をおすすめします。
楽天トラベルなど旅行予約サイトには宿紹介だけが載っていて予約できない場合が多いため、予約は公式サイトもしくは電話で予約した方がよいでしょう。