今年SAKE DIPLOMA試験を受けた方ならご存知だと思います。泡盛の中で与那国島で造られるものを何と呼ぶか。正解は「花酒」です。一般的な泡盛のアルコール度数が30度前後なのに対し、花酒は60度もある強いお酒です。法律上、単式蒸留焼酎のアルコール度数の上限は45度なので、花酒は「原料用アルコール」に分類されます。本来であれば泡盛とも名乗れなかったのですが、2020年4月に規則が改正されて、「泡盛」と名乗ることができるようになりました。
今後はGoogleや楽天市場で「泡盛」と検索しても「花酒」も検索結果に表示されるようになります。黒糖焼酎が奄美諸島でしか造ることができないように、花酒も与那国島でしか造ることができないわけですので希少性の高い特別な存在になりそうです。実際、泡盛全体の販売量が減少する中で、この花酒を造る崎元酒造所の販売額は1億円を維持しているようです。今後、花酒がどのように浸透していくのか楽しみです。
崎元酒造所の花酒はすでに楽天市場でも販売されています。さすが希少性の高い泡盛だけあって他の焼酎と比較すると価格は高め(1.8Lで7,000円前後)です。ちびちび飲むお酒としては最適ではないでしょうか。