高温に強く多収の酒造好適米「萌えいぶき(広系酒45号)」が広島で誕生

日本酒

2024年4月18日、広島県は新しい酒造好適米(以下、酒米)を発表しました。その酒米の名称は「萌えいぶき」です。今回はこの酒米の特性をご紹介します。

 萌えいぶきの特性

この酒米の特性は次の4つです。

  1. 高温登熟でも品質良好
  2. 多収の酒米「八反錦1号」と同等以上の収量
  3. 米が溶けやすく豊かな味の酒となりやすい
  4. 精米時に割れにくい

収量の多さ、米の溶けやすさ、精米のしやすさに関しては優良品種に共通している特性ですが、この酒米の一番の特性は「高温に強い」ということです。なぜ、高温に強い品種を生み出したのでしょうか。

その理由は昨今の環境変化により広島県内で夏期に高温が続く日が増え、酒米の品質低下が見られたためです。また、今後の地球温暖化の加速を見据え、それに対応できる酒米の必要性を感じたためです。

このような高温登熟耐性(米の生育時期に高温に遭遇しても品質低下が少ない性質)を持つ酒米は全国初で、県外からも注目されています。

 系譜

SAKE DIPLOMA受験者、日本酒マニアの方に向けて、この酒米の系譜をご紹介します。

改良雄町 + 西南136号(なつほのか) = 広系酒45号(萌えいぶき)

2022年4月1日に品種登録の出願が行われ、2023年3月に広島県の奨励品種になりました。すでに県内の酒蔵ではこの酒米を使った日本酒が醸造されています。どのような味わいの酒なのかは実際に購入して飲んでみてください。

この酒米の詳細に関しては、広島県の該当ページを御覧ください。

 楽天で購入できる萌えいぶき

楽天で萌えいぶきを使用した日本酒を検索したところ、下の2種類がヒットしました。

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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