新潟清酒達人検定の魅力

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2018年にSAKE DIPLOMA試験に合格し、その勉強過程で身に付けた日本酒に関する知識を忘れないように、自分で日本酒会や日本酒セミナーを企画し実施してきました。さらに2019年度受験者のためにオリジナル問題集やクイズ等の受験対策ツールを開発してきました。その結果、ある程度の日本酒の基礎知識は定着したように感じます。Tの字で例えれば横棒の部分は達成できたかなと感じています。

次はTの字の縦棒に当たる知識を増やしていきたいと考え、今年は新潟清酒達人検定を受験することに決めました。その名の通り新潟に酒造りに特化した試験なのですが、公式テキストを読む限りSAKE DIPLOMA以上にマニアックな情報が満載で、ウルトラクイズ好きとしてはワクワクしています。そこで今回は新潟清酒達人検定を知らない方に向けて、この検定の魅力をお伝えします。

新潟清酒達人検定の目的

この検定を主催しているのは新潟清酒達人検定協会で、この協会は新潟観光協会や旅館ホテル組合、料理生活衛生同業組合など食に関わる様々な組織が協力しあって運営されています。要するに新潟の食文化を幅広く様々な人に知ってもらい、結果的に新潟で造られる日本酒のファンを増やすことが目的です。

SAKE DIPLOMAなど日本酒資格を保有している方なら新潟の酒造りがどれだけ日本酒業界に貢献しているのかは理解されていると思います。しかしながら、新潟=淡麗というステレオタイプなイメージしか持っていない方が多いのも事実です。このような新潟に対する先入観を拭い去り、今現在の新潟の酒造りを知ってもらう試みとしてこの検定が運営されていると思われます。

東京と大阪でも受験できます

元々は新潟県内でのみ受験することができた検定です。そのため新潟県外の認知度はかなり低いと思われます。しかし、それでは本来の目的が達成できるわけがありません。そこで2019年から東京と大阪でも受験することが可能になりました。

受験日は2019年9月8日(日)で、東京は日本橋、大阪は梅田の会場で受験できます。ちなみに新潟清酒達人検定は3つのランクに分かれており、金の達人・銀の達人・銅の達人で構成されています。東京・大阪は1回目となりますので銅の達人のみ受験することができ、おそらく2020年からは銀の達人も受験可能になるだろうと予想しています。

新潟清酒達人検定を取得するメリット

① にいがた酒の陣の試飲チケットの割引購入(受験のみでOK)

毎年3月に開催されている新潟県内の日本酒イベント「にいがた酒の陣」。僕の友人たちもわざわざ京都から参加するほど全国的にメジャーなイベントではあります。こちらの試飲チケットは通常、当日券1日2500円必要なのですが、検定を受験するだけで1日1000円に割引されます。銅の達人の受験料が3240円ですので、イベントに参加すれば受験料は実質1740円ということになります。

② 新潟清酒達人の集いに参加できる(合格者のみ)

これは新潟清酒達人検定に合格した人だけが参加できる「にいがた酒の陣」のようなイベントです。毎年11月下旬に新潟市内の会場で開催されています。定員が100名ということもあり実質抽選なのですが、同じ資格を保有している人が集まるイベントですので一体感はかなりのものでしょう。僕はこのイベントに参加したくて、この検定を受験することにしました。ちなみにこのイベントは無料ではなく有料です。

以上が新潟清酒達人検定の魅力です。SAKE DIPLOMAのような汎用的な知識も当然必要なのですが、酒造りは地域によって特徴があります。その特徴を学ぶには同検定のような仕組みが必要だと考えます。今後、各地域で日本酒検定が生まれれば、もっと日本酒シーンは面白くなりそうです。

 新潟清酒達人検定

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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