遂にAI技術を搭載した自動製麹機が登場。そのお値段は7,000万円

醸造機械を製造するメーカーとして有名なフジワラテクノアート(岡山県)は、人工知能(AI)を使い、日本酒の風味を決める麹を自在につくれる技術を開発しました。日本酒を勉強した人なら分かると思いますが、日本酒の製造工程において最も重要なのが麹造り(製麹)です。製麹の出来栄えがその後の工程に大きな影響を与えます。

従来、製麹は経験豊富な杜氏に任せられることが多かったのですが、その分属人的になり負荷が偏ることが課題でした。また、熟練した杜氏であっても毎回必ず上手く行くわけではなく、時には失敗することもあります。このように一部の従業員に頼って行われてきた製麹にAIを搭載した自動製麹機を導入することで、従業員の負荷を下げ、製麹に失敗する確率を下げることができます。

この自動製麹機の価格は標準型装置でなんと7,000万円。それでも大手酒造会社を中心にすでに33社が導入しています。さすがにこの価格帯では中小の酒蔵が導入することは難しいと思いますが、今後の普及度合いによっては低価格化が進むのではないでしょうか。そうなれば、「人」に頼らない酒造りが可能になります。つまり、酒造りに多様性が生まれ、海外でも積極的に日本酒製造が進むと思われます。

日本酒造りは何かと伝統を重視し、消費者も伝統的であることを良しとする傾向がありますが、最終的な品質が安定するのであれば伝統に拘らず、AIのような最新技術を積極的に導入してもよいのではないでしょうか。口に入れるものですので、結局は「うまいかどうか」、それが一番大切です。

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