18年ぶりに誕生した、焼酎の新しい地理的表示(GI)「東京島酒」の生産基準

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2024年3月13日、「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「琉球泡盛」に次ぐ、焼酎としては5件目となる地理的表示(GI)「東京島酒」が指定されました。焼酎のGIが指定されたのは18年ぶりです。

今回の「東京島酒」の一番の特徴は「麦こうじ」を使用すること。麦こうじを使用することで、麦の香ばしさや草木のようなみずみずしい清涼感のある香りをもった焼酎が生まれます。主原料であるサツマイモに関しては、国内産であればOKで、特に地域を限定しているものではありません。

それでは具体的にどのような生産基準なのか、ご紹介します。

 GI「東京島酒」の生産基準
名称 東京島酒(とうきょうしまざけ)
産地の範囲 東京都大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、八丈町、青ヶ島村
酒類区分 蒸留酒
生産基準(原料)
  • 芋類に国内で収穫されたさつまいものみを用いたものであること
  • こうじに麦のみを用いたものであること
  • 水に伊豆諸島の島内で採水した水のみを用いたものであること
生産基準(製法)
  • 伊豆諸島の島内で発酵、蒸留及び貯蔵が行われていること
  • 原酒及び製品の貯蔵は常温で行うこと
  • 麦又は芋類、こうじ及び水を原料として発酵させたもろみを、単式蒸留機をもって蒸留したもの及びそれらを混和したものであること
  • 消費者に引き渡すことを予定した容器に伊豆諸島の島内で詰めること
管理機関 GI東京島酒管理委員会
代表者 奥山清満(八丈島酒造合名会社

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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