僕が一番最初にKindleで電子書籍を出版したのは2020年4月です。その後、現在に至るまで11冊の本を販売し、その内9冊が現在も販売中です。電子書籍は「棚」のスペースを気にする必要がないので、過去の本もずっと販売できることがメリットのひとつです。
さて、実際に僕がこの4年間に獲得した販売数と既読ページ数をご紹介します。
目次
実績:販売数と既読ページ数
■販売数
■既読ページ数
僕が選んだ分野は特定の資格試験の問題集なので、試験日に近くなるほど販売数と既読ページ数が伸びる傾向があります。仮に単価が1,000円だとすると、この4年間で約55万円の売上を獲得したことになります。ただし、AmazonのKindleの場合は販売数よりも既読ページ数を重視する方がよいでしょう。
Kindleで既読ページ数を稼ぐには
Kindleには販売数だけでなく、既読ページ数に準じて利益が入る仕組みがあります(Kindle Unlimited対象本にした場合)。要はたくさんページを読み進めてもらうほどお金が入ります。僕が選んだ「問題集(クイズ)」という分野は、この既読ページ数を稼ぐのに最適です。
問題集は具体的な目標を持った人しか選びません。意識の高い人が使うわけですので、最後のページまで進めてくれる確率が高いです。一方、小説のような嗜好性の強い分野の場合、面白くないと感じれば容赦なく途中で止めてしまうでしょう。また、小説はプロが競合となるため、素人では太刀打ちできません。
問題集を作るのに特別な知識は必要ありません。誰でも作れます。例えば、会社員で採用担当をしているのであれば、そこで得た知識をクイズ形式にして、求職者をターゲットに販売するだけです。「◯◯業界に入社したい人のための採用クイズ」みたいな感じで。
重ねて言いますが、決して選んではいけないのは小説のようにプロが競合となる分野です。ページ数を稼ぐにはカテゴリ選びが最重要です。
アフィリエイターが扱いやすい書籍に
カテゴリ選びやコンテンツ選びで意識してもらいことのひとつに「アフィリエイト」があります。Amazonは多くのアフィリエイターに利用されていて、アフィリエイターのブログやSNSで商品が紹介されています。
Kindle本もアフィリエイト商品の対象になるので、アフィリエイターが扱いやすい書籍にすると、勝手に販促活動を行ってくれます。僕の場合は「日本酒」の「資格」対策なので、日本酒に関連する情報を発信していたり、資格に関する情報を集約しているWebサイトで紹介されています。
なぜ、アフィリエイター対策が重要なのか。それはKindle本は出版の敷居が低いため、商品数が多く、普通に販売するだけでは目立たないからです。だから、目立たせるには自分の力だけでなく、他人の力を借りることも必要です。
海外のマーケットプレイスを狙う
僕は問題集を作成する際に、英語版も一緒に作成しています。なぜなら、英語版を作ると一気にマーケットが広がるからです。日本語版のみの場合は日本のKindleストアでのみ販売されます。しかし、英語版を作ると米国、英国、フランス、インドなど10以上のKindleストアで販売できます。
世界は日本語よりも英語を使う人の方が多いです。だから、最初から英語での出版も意識しましょう。特に今はインバウンドで日本に興味を持つ外国人が多いです。日本に興味を持つようなコンテンツであれば、海外でも読まれる可能性は高くなるでしょう。
ただし、マーケットが大きいということは競合も多いということです。目立たせるためには日本以上に策を練る必要があります。また、検索サイトで出てくるような情報を載せるだけでは価値はありません。オリジナリティのあるコンテンツを選びましょう。
僕の場合はカテゴリ選びが奏功し、年に何度かは洋書部門のカテゴリ・ベストセラー1位に選ばれています。こうなると販売数も獲得ページ数も急激に増えます。
Kindle本のセール対象に選ばれる
ある程度、販売実績が積み上がると、Amazonから下のようなメールが届きます。
セール本に選ばれると、Amazonが自分の商品を取り上げ、目立たせてくれます。セールなので価格は下がりますが、販売数は増えます。また、目立つことでKindle Unlimitedで読む人も増え、ページ数も獲得できます。
このセール本に選ばれるかどうかが、Kindle出版で成功したかどうかのボーダーラインになるでしょう。だから、まずはセール本の対象に選ばれるまで頑張りましょう。一度選ばれると、継続して選ばれる確率が上がります。
また、このセール本の選定はカテゴリ単位で行われていると思われるので、自分で選んだカテゴリの中で目立たせることが大切です。Kindle全体で1000位以内に入るよりも、カテゴリで10位以内に入ることの方が価値があります。
問題集形式のKindle制作はご相談ください
最後はお決まりのプロモーションになります。問題集形式のKindleは意外と作るのは手間がかかります。設問と解答を用意するまでは誰でもできますが、それをKindle形式に落とし込むのが面倒です。だから、僕はその制作のサポートをしており、何度かお手伝いをさせていただいています。
10冊以上Kindle本を出しており、そのほとんどがセール本対象、ベストセラーを獲得していますので、間違った作り方はしていないと自負しています。もちろん、コンテンツが最重要なのですが、読者が読みやすく、使いやすい見た目にすることも大切です。
今後出版を考えている方には制作アドバイスを、既に出版している方には改善アドバイスを提供できると思います。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
追記:Kindle本を出版するのなら、必ず自分でKindle Unlimitedに加入しましょう。どのような本が目立っているのか分かりますし、本の構成に関しても勉強になりますよ。