新興酒蔵6社がクラフトサケブリュワリー協会を立ち上げました。

トレンド

本日、2022年6月27日(月)にクラフトサケを造る酒蔵6社が集まり「クラフトサケブリュワリー協会」を立ち上げました。クラフトサケとは日本酒の製造技術をベースとして造られるお酒のこと。現在、日本では日本酒の新規製造免許は発行されていません。だから、国内で「日本酒」を造ることができず、海外を拠点とした酒造りを行ったり、副原料を加えたお酒しか造ることができません。「日本酒」と名乗るには国内で、要件の沿った酒造りをしなければいけないため「クラフトサケ」と名乗っています。

このような状況を知るとネガティブに捉えがちですが、逆の発想に立てば、従来の日本酒造りの枠を超えた、新しいお酒を造ることができます。そのような意味を含め、クラフトサケブリュワリー協会のコンセプトは「自由を醸そう」となっています。

従来の伝統的な日本酒造りでは若者など新しい消費者層を開拓することが困難だと分かってきました。しかし、クラフトサケブリュワリー協会に属する新しい酒蔵が、従来にない発想で今までにない酒を造れば、若者も興味を持ってくれるかもしれません。実際、新しい酒蔵の経営者の多くは20〜30代です。しかも、その多くが他業種で経験を積んでいます。伝統的な日本酒と新しいクラフトサケ。これら両輪で国内外の日本酒マーケットが活性化していくことを願っています。

<クラフトサケブリュワリー協会の参加酒蔵>
Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

Related Articles

特集記事

TOP