沖縄本島に台風13号が接近した先週末、僕は5日に開催されるセミナーに参加するため沖縄県那覇市にいました。4日から6日まで台風13号が来ることは事前に分かっていたのですが、せっかくの沖縄旅(旅じゃなく仕事か)をキャンセルする気にもなれず、欠航覚悟で那覇市に訪れました。
今回は那覇滞在の初日の夜に訪れた飲食店が素敵だったのでご紹介しましょう。店名は「きち屋」といいます。東京で料理人として働いていた店主が7年前に沖縄に移住して開店したのがこのお店です。最寄りの駅は「県庁前」で、そこから徒歩10分ほどの場所にあります。
僕がこの店に訪れたのは今回が初めて。今回宿泊したホテル(というかドミトリー)の近所で日本酒が楽しめる料理を探していた時にこの店を発見しました。宿から店までは徒歩3分ほど。店先はガラス張りになっているため、外から店内の様子を伺うことができます。食べログには予約が必要と書かれていたのですが、今回は運良く席が空いていてカウンター席に座りました。
僕が訪れた時だけかもしれませんが、客層は女性7割で地元で働く方が多かったです。こういう観光客ではなく地元客が集まる店はお手頃価格で美味しいものが食べられる可能性が高く、この店も間違いなくそのような店でした。まず良い銘柄の日本酒が一杯500円で楽しめ、しかもその量は半合ではなく130mlほど。1000円で4種類の日本酒が楽しめるセットもあるのですが、それでも1杯の量が半合ほどあります。めちゃお得です。銘柄はあの「而今」も含まれていました。一本飲みきりなのでメニューに載っているお酒が無くなると違う銘柄のお酒を出してくれます。僕は結局4杯飲みました。
料理はいわゆる沖縄っぽいものはほとんどなく、魚介を中心にした居酒屋料理です。だから沖縄料理を楽しみたい方には向いていません。あくまでも地元客が普段遣いできるようなお店なんですね。結局料理も4品ほど注文して、お会計は4000円程でした。コスパは良いです。
料理も日本酒も素晴らしいのですが、やはり地元の方や店主との会話が何より楽しかった。結局入店してからお店を出るまで退屈することは一度もなく、ずっと笑顔でいられたと思います。こういう一見の一人客を大切できる店ってなかなかないですよね。
もし沖縄・那覇に行く機会があったらぜひ一度は伺っていただきたいお店です。