昨日(2019年9月8日)に大阪にて「新潟清酒達人出張検定」を受験してきました。2018年にSAKE DIPLOMA認定試験に合格したものの、何か目標を設定しないとせっかくと覚えた日本酒の知識を忘れそうだったため、この検定を受験することに決めました。結論から先に言ってしまうと、想定以上の難問があり難しかったです。
この検定試験は銅の達人からスタートして、銀の達人、金の達人と合格者だけが順番に上の階級の試験を受けることができます。僕は初めてこの検定を受けるため銅の達人を受験しました。三段階の検定があり、その一番下の検定なのだから簡単なのだろうと若干余裕ぶっこいていた感は否定しません(前日まで3日間沖縄旅行に出かけていたほどです)。
試験はそんな余裕を吹き飛ばす問題からスタートしました。
どんな問題が出題されるの?
全ての問題を掲載することはできませんが、実際にどのような問題が出題されるのかご紹介しましょう。
Q1. 新潟県内で創業が最も古い酒蔵はどこにあるでしょうか?
Q2. 妙高市の蔵元は何社でしょうか?
Q3. 1990年頃にヒットした漫画で、その後テレビドラマにもなった「夏子の酒」で、蔵に務める杜氏の故郷はどこでしょうか?
Q4. 現在の上越市吉川区にあった吉川高校醸造科で生徒達が実習で醸したお酒が市販されていましたが、その銘柄は何といったでしょうか?
Q5. 元大洋酒造社長の平田大六さんが考案した飲酒礼儀は全部で何か条あるでしょうか?
いかがでしょうか?SAKE DIPLOMAと最も大きな違いは新潟ローカルの問題が多いということです。新潟清酒達人検定ですので当たり前なのですが。しかし、その問題にはなかなか細かいものが多いと感じられました。
新潟清酒達人検定(銅の達人)に合格する秘訣
この記事を書いている時点で、まだ試験の結果が出ていませんので説得力に欠けますが、新潟清酒達人検定(銅の達人)に合格するためのポイントをご紹介しましょう。
① 公式テキストをしっかり読み込む
問題の形式で気になったのが「正しいものを選びなさい」と同じくらい「間違っているものを選びなさい」という設問が多かったということです。ちなみにSAKE DIPLOMAでは間違っている答えを選ぶ設問はありません。正しいものと間違っているものを両方選べるようになるには単語として解答を知っているだけでなく、体系的にテキストの内容を頭に入れておく必要があります。
② 年号問題は西暦ではなく元号で覚える
SAKE DIPLOMAと同様にこの検定でも年号問題は出題されます。しかし、出題される問題の多くは西暦ではなく元号での解答となります。よく年号問題を西暦の語呂合わせで覚える人がいますが、この検定ではそれは通じません。もちろん逆算すれば答えは導きだせるのですが時間をロスしてしまいます。だから、この検定に関しては元号で年号を覚えましょう。
③ 日本酒造りの基本は確実に点に結びつける
新潟ローカルなマニアックな問題だけで構成されているわけでなく、一般的な日本酒造りに関する問題も多数出題されます。僕が感じでは約40〜50%くらいは基礎問題で構成されています。これらの問題を確実に点に結びつけられれば多少マニアック問題が間違っていても合格できるのではないでしょうか。逆にこの基礎問題で間違ってしまうと合格するのは難しいと思われます。
新潟清酒達人検定の勉強方法
とりあえず公式テキストを読むだけです。このテキストはAmazonで販売されていますので誰でも入手可能です。来年受験してみようかな、と思われる方はとりあえずこのテキストを購入して読みましょう。