日本ソムリエ協会 例会セミナー「伝統の京野菜が取り組むSDGs」に参加しました

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先日、12月7日(木)に日本ソムリエ協会が主催した例会セミナーに参加してきました。テーマは「伝統の京野菜が取り組みSDGs」。講師は京のふるさと産品協会・常務理事の小宅要氏と、月桂冠株式会社・常務取締役・営業副本部長の大倉泰治氏でした。今回は日本酒だけでなくワインのテイスティングもあり、京都の漬物も提供されました。

 京のブランド産品とは

京都で作られる野菜を「京野菜」と呼びますが、その中でも特に京都が力を入れてブランド化を図っている「京のブランド産品」として認証し、その野菜には下の認証シールが貼られています。これから京野菜を買うときは、このマークが貼られている野菜を選んでみてはいかがでしょうか。

この認証シールを得るには次のような認証基準を満たす必要があります。

  1. イメージが京都らしいもの
  2. 1以外のもので販売拡大を図る必要があるもの
  3. 次の要件を備えているもの
    • 出荷単位として適正な量を確保
    • 品質・規格を統一
    • 他産地に対する優位性・独自性の要素がある

結構、曖昧な感じではあるのですが、これが「京のブランド産品」に認証基準となります。

 京のブランド産品に認証された野菜

それでは具体的にどのような野菜が認証されているのかご紹介しましょう。どのような野菜なのかイメージしやすいように楽天の販売ページにリンクを付けておきます。

野菜だけでなく、果物や魚、米も対象となっているようです。

 テイスティング

テイスティングで提供された日本酒とワインは次の通りです。

日本酒
ワイン

これらのお酒と一緒に、京都のしば漬けとすぐき漬けも食し、そのペアリングを試しました。当然ながら日本酒と漬物の相性は良く、特に本醸造との相性が素晴らしかったです。この本醸造は一升瓶が2,000円台で購入できるコスパの良い商品です。幅広い料理に合わせることができ、京都でも多くの料理屋で出されているようです。

意外だったのが、ピノ・ノワールと漬物の相性の良さ。普段、漬物を食べる時に敢えてワインを合わせることはありませんが、こういう試みは面白いですね。すぐき漬けの乳酸がもう少し強ければもっと合ったと思います。

前回の滋賀、今回の京都共に日本酒業界のSDGsのお話を聞きました。業界問わず、SDGsを意識できるのは、ある程度余裕のある造り手だけでしょう。そういう意味では大手の酒蔵が多い京都は、率先してSDGsを意識した酒造りが必要になるのかもしれません。

ソムリエ協会の会員になると、このようなセミナーに無料で参加できます。資格を保有しなくても誰でも入会できるので、興味がある方は一度ソムリエ協会のホームページに訪れてみてはいかがでしょうか。

 セミナー後は益や酒店へ

セミナーが終わったのは16時。この時間から開いている飲食店は少ないので、15時から開いている「益や酒店」へ行くことにしました。2週間ぶりで、新しい女性スタッフが入っていました。

今回は鳥取の酒蔵・太田酒造場が醸す「辨天娘」が3本入っていたので、その中の玉栄と強力を飲み比べ。両方とも熱燗にしていただきました。この季節は熱燗が美味しい。

個人的には強力が美味しかったです。H31BYということで熟成感があり、生酛造りの優しい酸が冷めた身体を温めてくれました。益や酒店は半合でも熱燗に対応してくれるので、飲み比べしたい人におすすめです。

辨天娘の飲み比べだけで帰ろうと思ったのですが、立ち飲み席のメンバーが楽しくて、長居してしまい、結局6,000円弱の出費。横にいた外国人カップルが面白く、久々に英会話で盛り上がりました。なぜか酔うと話すことができるんです。不思議だ。

 益や酒店

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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