2020年に新たに加わった2つのGI(地理的表示)

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各地域ブランドの確立を目指すために、各地でGI(地理的表示)の指定が広がっています。2020年(令和2年)には新たに2つのGIが加わりました。2021年度にSAKE DIPLOMA試験を受ける場合は、試験範囲に入る可能性もありますので知っておきましょう。新たに加わったGIは次の2つです。


GIはりま

GI三重

 

2020年3月に「GIはりま」が指定され、同年6月に「GI三重」が指定されました。現在指定されているGIの審査基準は意外と緩くて、多くのGIが「国産米」を使用していればOKとなっています。これはワインで例えれば、ボルドー産のブドウを使ってブルゴーニュでワインを作ってもOKということなので、あまり地域に根ざしている商品とは言えないのではないでしょうか。ただ、今回新たに加わった「GIはりま」に関しては「兵庫県で収穫した山田錦を使用」と記載されているので、従来のGIよりも厳格になったと思われます。

最初から厳しくすると条件に合う商品が少なくなってしまうため、最初は条件を緩くするのが通常だそうです。しかし、あまり緩くしすぎると地域ブランドとはかけ離れたものになってしまします。今後は「GIはりま」のようにオール◯◯で造られた商品が増えることを望みます。

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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