Youtuberにオススメ!日本一ネタにしやすい、超高価な日本酒はグラス1杯77,000円。

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2023年も残すところ約2週間となりました。今年は争いの多い年でもあり、物価が上がった年でもありました。それでも、新型コロナによる抑制が解き放たれ、多くの日本人が久々の海外旅行を楽しめるなど、明るいニュースもたくさんありました。2024年はきっと楽しいことがいっぱいあるはず。

そんな2024年を最初にお祝いする場には日本酒を持参してみませんか?しかも、普段飲食店では飲めないような、とっておきの一本を。その一本にふさわしい日本酒が「零響(れいきょう)」です。

 日本酒グラス1杯で77,000円

この日本酒の一番の特徴は「値段の高さ」です。なんと、1本385,000円(税込)もします。しかも、容量は500mlです。有名なヴィンテージワイン並の高さです。楽天市場でこの値段と同じワインを探しましたが、該当する商品は一本もありませんでした。

なぜ、ここまで値段が高くなるのか。その理由については別の記事を読んでみてください。

 【日本酒界のロマネ・コンティ】精米歩合0%台の新境地を体験してみよう。

お正月にこの日本酒を5人で飲むとします。ワイングラスで1人100mlずつ分けると、なんと1杯77,000円。一般的に高級酒とされる十四代や而今であれば、一升瓶が10本は購入できるでしょう。一体誰に飲んでもらいたくて、こんな日本酒を造ったのか、庶民の私には全く理解できません。

そうなんです。この日本酒は一般的な感覚、庶民感覚を捨てないと手にすることができません。

 Youtubeのネタにはぴったり

SAKE DIPLOMAの資格を取るような、本当に日本酒に興味のある人や、普段から日常的に日本酒を飲んでいる人には全く響かない商品です。なぜなら、すでに彼らは自分なりの日本酒の飲み方があるからです。この日本酒はそんな彼らの嗜好には全く合いません。

では、どんなケースであればこの日本酒が受け入れられるのか、それは大きなインパクトが求められる場合です。例えば、知人・友人が会社を起業した時のパーティーであったり、新しい飲食店を開業したとき。そんな時はお祝いの品が会場に並ぶので、今まで見たことのない「零響」のラベルがあれば、きっと多くの人が興味を持つでしょう。

または、自身でYoutubeチャンネルを持っている人にもおすすめです。Youtube動画は差別化が大切です。日本酒に関連する動画はたくさんありますが、どれも市販されている日本酒を飲んでいるだけで、大したインパクトはありません。

でも、1本385,000円の日本酒を飲む動画であれば、誰でも興味を持ちます。だって、普通こんな日本酒買いませんから。しかも、街の酒屋では売っていないし、飲食店でも飲めません。つまり、手に入らない、レア度の高い日本酒なんです。

 その価値を理解しようと思わないことが大切

1本385,000円の日本酒。きっと、この日本酒をプロデュースしている会社も、醸造している酒蔵も、本当にその価値があるのか分かっている人はひとりもいないのではないでしょうか。おそらく市場へのインパクトの強さを考えて、この価格設定をしているはずです。

価格が高いものほど価値があるのであれば、この日本酒は「新政」の70〜80倍の価値があることになります。でも、実際にはそんな価値はないでしょう。庶民の僕なら確実に新政70本を選びます。だから、こういう飛び抜けた日本酒は「高価格=高価値」という尺度で見てはいけません。感覚が狂うからです。

個人的には「高価格=ネタになりやすい」と捉える方が選びやすいと思います。多少お金に余裕があり、誰かにインパクトのあるネタを披露したい時は、この日本酒を選びましょう。もちろん、合わせる料理はそれ相応のものに。銀座の高級鮨店に持ち込むのも面白いかも。ま、合うネタは限られると思いますが。

↓買わないけど、どんな日本酒なのか知りたい方はこちら

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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