楽天モバイルが2024年7月から「迷惑SMS拒否設定」を無料で提供開始

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今まで迷惑メールと言えば、普段使いのメールアドレス宛てに届くものが一般的でした。その多くはGmail等で迷惑メールフォルダに分類され、最近はそれによる被害は減少しています。一方で被害が増えているのがショートメッセージを使った迷惑メールです。

 迷惑SMSによる被害状況

総務省の調査によると、2023年には約1億3千万件のSMSスパムが送信されており、前年比約2倍の増加となっています。被害者は幅広い年齢層にわたりますが、特に20代から40代の女性が多いという傾向があります。

迷惑SMSの内容で多いのは次のようなものです。

  • 偽のURLを記載したSMSを送信し、個人情報やクレジットカード情報を入力させようとするもの
  • 架空の料金請求を送信し、支払いを行わせようとするもの
  • 悪質な商品やサービスの勧誘を送信するもの
  • 偽の懸賞当選通知を送信し、個人情報を入力させようとするもの
  • 金融機関や通販サイトなどを装い、偽のSMSを送信するもの

迷惑SMSを送るには電話番号が必要です。自分の電話番号がどこから流出しているのか気になりますよね。一般的には次のような流出経路が考えられています。

  • ECサイトやSNSなどネットサービスの不正アクセスにより、顧客情報を含むデータベースが盗み出されるケース
  • 個人情報を悪用して利益を得る目的で、闇市場などで電話番号リストが販売されるケース
  • 過去に発生した企業や自治体などの情報漏洩事件で流出した電話番号が、SMSスパムに悪用されるケース
  • アンケートサイトや懸賞サイトなど、個人情報を登録するだけで簡単に利用できるサービスからの流出

プレゼントを獲得する目的でアンケートや懸賞に応募する人が多いと思いますが、運営主体がはっきりしないものは利用しないほうがよいでしょう。

 楽天モバイルが迷惑SMSを遮断

どれだけ気を付けていても、今後迷惑SMSが無くなることはないでしょう。でも、できるだけ自分や家族の被害は抑えたいですよね。そこでおすすめするのが楽天モバイルです。

楽天モバイルは2024年7月上旬から、ショートメッセージ(SMS)を用いたフィッシング詐欺対策を目的として、有害なサイトのURLや電話番号が含まれるSMSを自動で拒否する「迷惑SMS拒否設定」を提供します。

このサービスは利用者がSMSを受信する前に、利用者にとって有害となるフィッシング目的のSMSを「送信元情報」や「本文内容」を元に自動で判定し、有害と判定された際に受信を拒否するものです。

このサービスは楽天モバイルの利用者には自動的に適用され、特別な申込みは必要ありません。もし、このサービスが必要ない場合は、楽天モバイルのアプリから設定変更することができます。

既に楽天モバイルを利用している方はもちろん、これから通信キャリアを変更しようと考えている方、子どもにスマホを買い与えようと検討している親御さんは、ぜひ楽天モバイルを検討してみてください。

心配の通信エリアですが、京都市内に住む私は日常生活に支障なく利用できています。今後はプラチナバンドも導入されますので、電波を気にするような状態にはならないでしょう。


 サービス概要

■提供開始時期 2024年7月上旬(予定)
■提供対象 「Rakuten最強プラン」「Rakuten最強プラン(データタイプ)」「Apple Watch ファミリー共有」の契約者
■利用料 無料

最新情報は楽天モバイルのウェブページにてご確認ください。

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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