ラベルデザイナー必見!日本酒ラベルの表示内容を校正するAIサービス「mikaesu」が登場

トレンド

最近の日本酒ラベルは自由度が高くなり、多様なデザインが増えてきました。まるでワインのようなラベルもあれば、昔ながらの漢字がドカんと表示されているラベルもあります。これだけ自由にデザインできるということは、表示ルールも緩いと思われがちですが、表示にはしっかりとルールが定められています。

 日本酒ラベルの表示ルール

表示内容は大きく2つに分類されます。1つは「表示義務がある情報」、もう1つは「任意で表示できる情報」です。ざっくりと説明すると、表示義務がある情報はその液体が日本酒であることを表しているのに対し、任意表示の情報はその日本酒の特徴を表す情報だと言えるでしょう。

表示する情報の文字の大きさも決まっています。原則として8ポイント以上の日本文字で表示しなければいけません。英語ではダメだということです。

また、他社の商品と比較して品質が優れていることを表す表現は使えません。例えば「最高」「第一」「代表」という表現は禁止されています。ただし、自社商品と比べる場合は「極上」「優良」「高級」という表現が使えます。

このように意外と細かなルールが決まっています。今回ご紹介するサービスは、この表示ルールをAIが校正して、何が間違っているのか指摘してくれます。

 AI自動校正サービス「mikaesu」とは

このサービスを開発・提供しているのは福岡県に拠点を置く総合パッケージングカンパニーの(株)丸信です。

今回リリースしたmikaesuは、日本酒ラベルで求められている必須表示項目や、原材料・フォントサイズなどの表示ルールを瞬時に判別するAI 表示校正システムです。校正チェックする酒ラベルの PDF データをアップロードすると、校正結果レポートが約10秒でメールで届きます。

現在、サービス利用料は無料です。また、今後はワインや焼酎のラベルにも対応する予定です。

日本酒のラベルを作成するデザイナーや、パッケージを担当する会社にとって便利なツールになるでしょう。一度試してみてください。

AI自動校正サービス「mikaesu」

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

Related Articles

特集記事

人気記事ランキング

  1. 1

    年末年始も営業している京都の飲食店(2024→2025年)

  2. 2

    ピザハットのスライスとランクって何?

  3. 3

    全国39の特約店でしか購入できない日本酒・王祿

  4. 4

    「あたらないカキ」が食べられる、ゼネラル・オイスターが展開する店

  5. 5

    GoogleのGeminiで作成した画像は商用利用が可能か?

TOP