キクイモと日本酒

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昨日、日本酒教室でお世話になっている「おさけcafe petit * petit」で開催されたキクイモ料理の会に参加してきました。キクイモ(菊芋)はこのお店に訪れるようになってから知った野菜です。見た目は生姜に似ています。味わいは非常に淡白で甘みはありません。調べたところ、他の芋類に含まれているデンプンがキクイモにはほとんど含まれていないのだとか。デンプンが少ないということは甘みも少ないということです。

今回の会では生食はもちろん、煮付けや炊き込みご飯など様々な料理で味わってみましたが、やはり熱を入れても甘みが出てきません。だから野菜の甘みを楽しみたい人には向いていないと思います。しかし、味わいの主張が少ない代わりに、シャキシャキとした食感が楽しめます。ただし煮込んでしまうと柔らかくなり、この独特の食感は楽しめません。キクイモの食感を楽しむには、生もしくは焼くことをオススメします。

さて、野菜好きとしては含まれる栄養素が気になりますよね。キクイモには「イヌリン」という水溶性の食物繊維が含まれていることが特徴です。イヌリンに関する詳しい情報はここでは省きますが、糖分や炭水化物の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑えるため糖尿食として使用されています。またデトックスやダイエット、整腸作用、美肌効果もあるため女性にとってもオススメの食材です。

今回はこのキクイモ料理に合わせて3種類の日本酒を楽しみました。銘柄は忘れてしまいましたが、全体的に旨味の強い濃醇なお酒が多かったような。残念ながらキクイモ自体の味わいは淡白なので、旨味の強い日本酒に合わせるとキクイモの存在感が消えてしまうことがわかりました。もしキクイモ料理に日本酒を合わせる場合は吟醸酒やコンパクトな純米酒をオススメします。

 菊芋のパイオニア 日本糖尿食研株式会社

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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