酒米農家を救うために、酒米を原料とした米粉でお菓子作り

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先日、獺祭と醸し人九平次で使われている山田錦が一般販売されていることをお伝えしました。これは新型コロナウイルスによる飲食店の休業により日本酒の販売量が落ちたことで、酒造メーカーも減産する傾向があり、その結果酒米の購入量も減り、市場で酒米が余っている状態だからです。

酒米生産者から見れば、先の見えない状態で現在の生産量を維持するリスクは高く、今後酒米の生産量を減らしていく可能性が高くなっています。実際、獺祭の山田錦を生産している農家は、2021年、2022年の生産量を2020年よりも約4割減らす計画を打ち出しています。ただでさえ酒米生産量は年々減少傾向にあるのに、ここに来てさらに減産するスピードが早くなります。

酒米生産量が減るということは、結局日本酒の生産量も減るということです。そうなれば、日本酒の市場そのものが減少しかねません。ある程度は仕方がないとしても、優良な酒米を生産する農家だけは助けなければいけないと考えます。僕たち一般消費者が出来ることは、出来るだけ多く日本酒を消費することなのですが、それ以外にも酒米を購入することで農家を救うこともできます。

楽天市場で「酒米」で検索したところ、山田錦以外の酒米で作られた米粉が販売されていました。金紋錦や夢山水、ひとごこちなど、SAKE DIPLOMA受験者なら暗記必須の酒米です。どんな味なのか試してみたくないですか?

 

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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