日本酒「福寿」の神戸酒心館が、世界初カーボンゼロの日本酒を発売

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日本酒「福寿」を醸造する神戸酒心館(兵庫県神戸市)は、2022年10月26日に世界で初めて日本酒を造る工程においてカーボンゼロ(二酸化炭素(CO₂)排出量が実質ゼロ)の日本酒「福寿 純米酒 エコゼロ」を発売しました。各業界でサステナビリティを意識した取り組みが広まる中で、日本酒業界の先駆けとなる取り組みとなりました。

福寿 純米酒 エコゼロの特徴

この日本酒の特徴は次の5つです。

  1. カーボンゼロの日本酒
  2. 精米歩合を70%から80%に変更
  3. 醸造日数を短縮化し、エネルギー使用量を軽減
  4. ラベルを廃した「エコロジーボトル」の使用
  5. 環境への優しさが伝わるパッケージデザイン

カーボンゼロということは、醸造工程で発生するエネルギーを少なくすることです。精米歩合を10%高めることにより、精米の時間が短くなります。精米は製造工程においても大きなエネルギーを要するため、これをカットすることでエネルギーの削減が見込めます。また、醸造日数の短縮化のために発酵力の高い「きょうかい乾燥酵母901号」を使用しています。

どれだけカーボンゼロにしたとしても、美味しさを犠牲にしては本末転倒です。その点、この日本酒は従来の美味しさを維持しつつ、カーボンゼロを実現した画期的な商品だと思います。

この商品は神戸酒心館のオンラインショップにて購入することができます。ふるさと納税の返礼品にもなっていますが、若干割高なのでまずはオンラインショップで購入して楽しむことをオススメします。

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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