10分で分かる2024年度の日本酒輸出実績

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日本酒造組合中央会は2024年度(1月~12月)の日本酒輸出実績を発表しました。輸出額は434.7億円(前年同期比105.8%)、輸出量は3.1万キロリットル(同106.4%)と金額・数量ともに前年を上回りました。

※詳しい情報はPR TIMESで見ていただくとして、ここでは10分で分かるように簡潔にまとめます。

主な輸出先の状況
中国 輸出額は約116.8億円(前年同期比93.7%)で、経済不況の影響により減少しました。
米国 流通の正常化に伴い、輸出額は約114.4億円(同125.9%)、輸出量は8,003キロリットル(同123.1%)と増加しました。
韓国 輸出額約37.5億円(同129.1%)、輸出量4,895キロリットル(同116.8%)と金額・数量ともに過去最高を記録しました。
EU(英国含む) フランスやドイツなどでの需要増加により、輸出額は約27.2億円(同116.2%)と過去最高となりました。

また、輸出先国数も過去最高の80ヵ国に達し、日本酒の国際的な普及が進んでいます。1リットルあたりの輸出金額は約1,400円と10年前の約2倍となり、高価格帯の日本酒が市場を牽引していることが分かります。

今後は訪日観光客の増加や「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録を背景に、国内外での日本酒の需要拡大が期待されています。特にソムリエ教育を通じて、世界中の高級レストランへの日本酒の浸透を図る取り組みが進められています。

中長期的には輸出先の多様化を進め、EUや東南アジアなど新興市場での日本酒の普及を目指しています。そのためには各地域の特性に合わせた戦略的な市場開拓が重要とされています。

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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