【南部美人】酒米を使ったクラフトジンとウォッカの製造を開始

酒蔵関連情報

2021年4月10日、岩手県の酒蔵・南部美人は酒米を原料としたクラフトジンとウォッカの製造・販売を開始すると発表しました。なぜこのタイミングでこのような取り組みを行うに至ったのか。それは契約栽培している酒米が余るためです。同社によると2021年9月期の日本酒の出荷量は約15%の減少を見込んでいるのですが、それに合わせて栽培面積を減らすことは難しく、余った酒米を有効利用する方法を模索していたのだとか。

一時期は長期熟成に向く日本酒等醸造酒の製造も考えたようなのですが、ワインと比較すると日本酒の長期熟成は未知な部分が多くノウハウが足りないため、長期保存に向く蒸留酒を選びました。蒸留酒は製造において原料を大量に消費するため、余った酒米の有効活用にもなるようです。

販売する商品の価格は、ジンが1本4,000円程度、ウォッカが1本3,000円程度になる見込みです。販売開始時期は今年の夏以降で、南部美人のホームページにも詳細は掲載されていません。しかし、専用のお問い合わせフォームが設置されているため、興味のある方は事前に情報収集しておくことをおすすめします。おそらくすぐに売り切れるでしょう。

 南部美人公式ホームページ

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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