麦焼酎「いいちこ」を造る三和酒類が飯米「ヒノヒカリ」を使った日本酒で最高金賞受賞

トレンド

三和酒類は大分県宇佐市にある酒造メーカーです。ここでは焼酎、日本酒、ワイン、ブランデーなど様々な酒を製造していますが、最も有名なブランドは麦焼酎の「いいちこ」でしょう。普段焼酎を飲まない人でも、この酒のポスターを見たことがある人は多いはず。

麦焼酎で有名な同社は最近日本酒にも力を入れ始めました。きっかけは2013年の蔵のリニューアル。ここで「地元産のコメで世界に羽ばたく」というコンセプトを設けました。特に注目したのが地元宇佐産の食用米(飯米)の「ヒノヒカリ」です。

酒造好適米と比べると扱いが難しい飯米ですが、原料処理の工程の見直しなどを経て、2020年に成果が出ました。この飯米を使って醸した「和香牡丹 純米吟醸 ヒノヒカリ50」が「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」のプレミアム純米部門で最高金賞を獲得したのです。

また同じくヒノヒカリを使用した「本醸造 和香牡丹」も「全国燗酒コンテスト2020」のお値打ち熱燗部門で最高金賞を獲得しました。飯米で結果を残したということは三和酒類が高い技術力を持つ証です。現在では同社が製造する日本酒の約8割でヒノヒカリを使用しています。

この2つの日本酒は楽天市場で探せば見つかりますので、興味のある人はぜひ自宅で楽しんでみてください。また、今年の5月には同社に新しい蔵「辛島虚空乃蔵」が開業します。従来は蔵見学等は行っていませんでしたが、ここでは仕込みなど簡単な体験もできるようになります。

大分に旅行した時はぜひ三和酒類に訪れてみてください。


和香牡丹 純米吟醸 ヒノヒカリ50

本醸造 和香牡丹

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

Related Articles

特集記事

TOP