2020年度SAKE DIPLOMA受験者向けの勉強方法

2020.7.5 2020年度SAKE DIPLOMA受験者実態調査の結果を公開中です。

2018年度のSAKE DIPLOMA試験に合格した僕は、その経験を生かし2019年度受験者向けにオリジナルの学習教材を開発・販売しました。大手ワインスクールがSAKE DIPLOMA受験向け教材を販売する中で購入していただけるお客様が存在するのか不安でしたが、結果的には全国から208名のお客様に購入いただきました。中には台湾からお問い合わせいただくこともあり、教材を販売する過程で日本酒が世界で関心を持たれていることを実感しました。

このブログ記事では教材販売を通じて、ご購入者様から得た情報を元に2020年度の勉強方法やポイントになる点をご紹介しようと思います。2020年度受験者の皆さまに少しでも役立てれば幸いです。

2019年度一次試験の振り返り

2018年度から一次試験ではCBT方式が採用されています。ただし、2018年度と2019年度では合否結果の通知方法が異なりました。2018年度は受験後数日経過した後に日本ソムリエ協会のウェブサイトにて受験番号が掲載され、それを見て自ら合否を確認しました。しかし、2019年度は受験後その場で合否が通知されるシステムが採用されています。つまり、受験当日に結果が分かってしまいます。合格すればその日から二次試験に向けた勉強が開始でき、不合格であればそれ以上勉強する必要がありません。ドライな印象を受けますが受験者にとっては悪くない方法だと思います。

それでは2019年度の難易度はどの程度だったのでしょうか。オリジナル教材の購入者にアンケートを実施した結果、難易度に関する感想に関してはバラつきがあることが分かりました。非常に難易度が高く重箱の隅をつつく問題のオンパレードだったという人もいれば、2017年度並の基本問題で7割が構成されていたという人もいました。CBTはランダムに問題が生成され受験者に不平等が生じないようなシステムになっているはずなのですが、彼らの声を聞く限り人によって問題の難易度が変わっていると思われます。

実際、僕の友人の受験者は一次試験を2回受験したのですが、1回目と2回目では難易度が全く違っていたと言っていました(友人は2回目で合格しました)。このような声から分かることは、2020年度の一次試験では時間的・金銭的な余裕があれば2回受験で申し込みをした方が合格率が高くなると考えます。恐らく2020年度は公式教本の改訂もあり難易度が上がるという噂がありますので万が一の備えをしておきましょう。

2020年度SAKE DIPLOMA試験の実施概要(2020.4.25追記)

先日、日本ソムリエ協会のウェブサイトに2020年度SAKE DIPLOMA試験の実施概要が掲載されました。ここでは試験の日程をご紹介します。

出願期間 2020年3月2日(月)〜6月30日(火)18:00
第一次試験 2020年7月20日(月)〜8月31日(月)9月6日(日)
※新型コロナウイルスの影響により試験日を延長しました
※ただし、あまり遅くに受験すると二次試験の勉強期間が短くなるのでご注意ください
第二次試験 2020年10月12日(月)

この試験では出願後、公式教本が手元に郵送されてきます。したがって、早く勉強を始めたい場合は出来るだけ早く出願しましょう。2020年度から教本はBook版と電子版の2種類になるようです。あの大きくて重たい教本を持ち歩く必要がありません。羨ましいです。電子版を利用したい方は早めにタブレットを購入することをオススメします。

試験内容に関しては従来どおり公式教本から出題されます。先日、日本ソムリエ協会に問い合わせたところ、今年後は教本が改定される予定だという回答を得ました。2019年までの教本(2版)で勉強している方は、必ず改定後の教本で勉強し直してください。

2020年度試験の詳細に関しては日本ソムリエ協会のウェブサイトを御覧ください。

2020年度SAKE DIPLOMA試験の特徴(2020.3.30追記)

既に多くの受験者の方が試験の申し込みを済ませ、教本を手に入れたと思います。私も新しい教本を入手し、2019年度までの教本と比較しました。その比較の中から特に受験者の皆さまに留意していただきたいことが3つあります。

① 第3章/主要生産地が10箇所から20箇所に増えた

新しく追加された都道府県は青森県、栃木県、富山県、静岡県、愛知県、奈良県、岡山県、山口県、高知県、福岡県です。既存の都道府県も含め統計データを比較できるように表にしてまとめましょう。その場合、各データの全国順位と山田錦の生産量もチェックしておきましょう。意外な県が上位に入っている場合があります。また、新しく追加された都道府県の中にはオリジナル酒米の交配に関する文章が入っている場合があります。こちらも必ず覚えましょう。

② 第7章/焼酎の内容が5割以上新しくなっている

2019年度までの焼酎の説明は基礎的なものがほとんどでしたが、今年度の教本に関しては専門的な説明が増えています。特に214ページから224ページに関してはほぼ全ての情報が新規ですので必ずチェックしておきましょう。試験を主催する日本ソムリエ協会は今年度から単式蒸留焼酎に関するセミナーを全国開催しています(逆に日本酒セミナーは大幅に減りました)。そのため、焼酎に関する問題が増えるのはほぼ確実だと思われます。焼酎を後回しにしたり、勉強で手を抜いたりすると合格率がグッと下がるはずです。

③ 第8章/焼酎・泡盛と料理の相性が新しく追加されたこと

以前から噂されていましたが、本当に焼酎と料理の相性が出題対象になるとは思いませんでした。ただ、ボリュームはそれほど多くないため、全て暗記することも不可能ではないでしょう。暗記が苦手な方に関しては、薩摩焼酎、球磨焼酎、壱岐焼酎、大分麦焼酎を中心に覚えましょう。泡盛と黒糖焼酎に関しては料理の特徴がはっきりしているので覚えなくても傾向だけで対処できると思います。ただし、泡盛に関しては香りの化合物に関する説明が多いので少し気にしておくほうがよいかもしれません。

2020年度の一次試験合格に向けた勉強方法

オリジナル教材購入者の中で一次試験に合格した人はどのような教材を使用して勉強したのでしょうか。購入履歴及びアンケートを元に理想とする学習スキームを考えてみました。

まず絶対に軽く見てはいけないのが公式教本です。試験は教本に掲載されている情報から出題されます。つまり、教本を丸暗記すれば確実に合格できます。よく教本が分かりにくいという理由で市販の日本酒関連書籍を購入して勉強する人がいますが、それは正直無駄な時間です。その時間があるのなら教本に載っている情報をひとつでも覚えましょう。

問題は教本から出題されるのですが、その中でも出題されやすい分野は存在します。どのような出題傾向があるのかは後述しますが、教本を読みながら分野別に情報をまとめていく作業が必要です。例えば年号問題に対応するために教本に掲載されている年号だけを取り出して年表を作る作業は非常に有効です。また山田錦の栽培地域・地区名を覚えるために自ら地図を作るのも有効でしょう。これらの情報をまとめたものが「重点ポイント集」です。このポイント集をベースにして、自分専用のポイント集を創り上げていくことをオススメします。

公式教本を一通り読み終わった後は実際の試験問題を通じて問題に慣れていくことが大切です。僕が開発したオンラインクイズはスマホに最適化したもので、通勤中などスキマ時間を利用して過去問と想定問題を解くことができます。実は販売した教材の中で最も売れた商品でもあります。オンラインクイズを解きながら自分の弱点を発見し、その弱点を再度教本を使用して勉強し直す。これを試験日まで繰り返すことで弱点がなくなり合格に近づきます。

暗記が得意な人は教本を数回読むだけで合格してしまいますが、そうではない人の方が多いと思います。そのような人は教本に加えて、学習効果を高めるこれらの教材を使用してみてはいかがでしょうか。

一次試験対策として自分でまとめるべき情報(2020.3.30追記)

昨年も同様の文章を書きましたが、2019年度の試験を受けた受験者からは以下の情報から数多く問題が出題されたという報告を受けています。

  • 年号(あらゆる分野から出題)
  • 山田錦関連の情報(兵庫県の生産地も含む)
  • 酒造好適米の特性
  • 協会酵母の特性
  • 主要生産地の統計データ、地理的情報
  • 料理と日本酒のペアリング

2019年度も2018年度と大きな変化はありませんが、最も大きな違いは「料理と日本酒のペアリング」に関する出題が増えていることです。これは日本酒を取り巻く世間の状況を考えれば必然的なもので今後も出題が増えると予想できます。また、主要生産地の中でも特に山形に関する問題が多かったという声が数多くありました。理由はわかりませんが、気にしておくほうがよいかもしれませんね。出題傾向として大きな変化はありませんが、全体的に重箱の隅をつつくような細かい問題が多かったようです。

2020年度に関してはこれらに加えて「焼酎・泡盛と料理の相性」に関する情報もまとめましょう。ボリュームはそれほど多くないので纏める作業自体はそれほど時間がかかりません。ただし、日本酒と比較すると相性に関する説明文が長い点が気になります。説明文に重要なキーワードが入っている場合はそれも一緒に覚えましょう。

NANAME KIKAKUオリジナル学習教材

2020年度SAKE DIPLOMA試験向け対策問題集の販売を開始しました。興味のある方は下のボタンから案内ページを御覧ください。なお、現在実施している「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月末で終了します。教材は6月末までの購入がお得です。

オリジナル試験対策教材

対策問題集550 オンラインクイズ
3,000円(税抜) 2,000円(税抜)/1シーズン
2019年度一次試験合格者に対する独自アンケートの結果を元に作成した550問が掲載された問題集です。問題集の他に解答用紙、解答例が付いています(解説は付いていません)。 対策問題集550の問題をそのままに、スマホで解答できるオンラインクイズです。ランダムに生成される問題を、通勤中などスキマ時間を利用して解くために開発しました。
・PDFファイルにて納品します
・プリントアウト郵送版は4,500円です
・現在の購入者数:90名
・利用期限は一次試験最終日の2020年9月6日(日)まで
・メールにてご利用URLを納品します
・現在の購入者数:105名
詳細を見る 詳細を見る
対策問題集550 3,000円(税抜) 2019年度一次試験合格者に対する独自アンケートの結果を元に作成した550問が掲載された問題集です。問題集の他に解答用紙、解答例が付いています(解説は付いていません)。 ・PDFファイルにて納品します
・プリントアウト郵送版は4,500円です
・現在の購入者数:90名
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オンラインクイズ 2,000円(税抜)/1シーズン 対策問題集550の問題をそのままに、スマホで解答できるオンラインクイズです。ランダムに生成される問題を、通勤中などスキマ時間を利用して解くために開発しました。 ・利用期限は一次試験最終日の2020年9月6日(日)まで
・メールにてご利用URLを納品します
・現在の購入者数:105名
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重点ポイント集 3点セット商品
2,000円(税抜) 5,600円(税抜)
過去の出題傾向から教本の中の重要ポイントをピックアップしてまとめた資料です。教本の情報整理に役立ちます。 対策問題集<PDF版>、オンラインクイズ、重点ポイント集の3点セットを定価の20%オフ価格で提供します。
・PDFをファイルでの納品となります
・現在の購入者数:74名
・対策問題集550<PDF版>
・オンラインクイズ550
・重点ポイント集
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重点ポイント集 2,000円(税抜) 過去の出題傾向から教本の中の重要ポイントをピックアップしてまとめた資料です。教本の情報整理に役立ちます。 ・PDFをファイルでの納品となります
・現在の購入者数:74名
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3点セット商品 5,600円(税抜) 対策問題集<PDF版>、オンラインクイズ、重点ポイント集の3点セットを定価の20%オフ価格で提供します。 ・対策問題集550<PDF版>
・オンラインクイズ550
・重点ポイント集
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2020年4月1日〜5月31日に教材を購入した方の業種比率をまとめました。

SAKE DIPLOMA合格者として、2020年に受験する皆さんを応援したいと思っています。もし何かお困りのことや、相談したいことがあれば遠慮なくお問い合わせくださいませ。昨年度の教材開発と受験者から得られたデータを元に有益な情報提供ができれば幸いです。


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