アイスクリーム「あずきバー」の井村屋が醸す日本酒「福和蔵」

蔵元紹介

2021年7月20日、「あずきバー」で知られる井村屋グループが三重県気多町に「福和蔵」をオープンしました。現在、国内では清酒製造の新規免許は発行していないため、三重県伊賀市で以前から酒造りを行っていた福井酒造場を引き継ぐ形での日本酒ビジネス参入となりました。

福和蔵の名称の由来は、福井酒造場の「福」と井村屋創業者である井村和蔵の「和蔵」を合わせたもの。酒造りのこだわりはテロワール。ワインを意識した造りを行っていて、水はもちろん、酒米も三重県産「五百万石」と「神の穂」を使用しています。

現在販売している商品は4種類。純米酒の生酒/火入れ、純米吟醸酒の生酒/火入れ。純米酒には三重県産酵母のMK-1を、純米吟醸酒にはMK-3を使用しています。全商品オンラインショップにて購入することができます。また、酒蔵併設の直営ショップでも購入可能です。今話題の三重県多気町複合リゾート施設「VISON」内にあるので、現地のホテルに宿泊して酒蔵を愉しむのもアリだと思います。

酒蔵名 福和蔵
代表銘柄 福和蔵
所在地 三重県多気郡多気町ヴィソン672番1食祭4
直営店舗 飲食可
オンラインショップ
URL https://www.fukuwagura.jp/

 大型複合リゾート施設「VISON(ヴィソン)」とは

VISONは2021年7月に三重県多気町にオープンした施設です。ご紹介した福和蔵もこのVISONの中にあります。これは三重県のスーパーシティ特区として立ち上げられたプロジェクトです。主に地域にDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用し、今までにない街づくりを行ないます。具体的には次のような実験が行われています。

  • 車両を使ったオンライン診療
  • 自動で運転するゴミ箱ロボット
  • 観光客向け場内モビリティ
  • ドローンによる鳥獣害対策

高齢化や人口減少により活力を失いつつある多気町をDXによって活性化することができれば、国内の他の地域にも活用することができます。VISONはそんな未来の地方の姿を垣間見ることができる施設です。このような施設は商業施設ばかりが注目されますが、訪れた際にはどのようなDXが導入されているのか探してみてください。

 VISON(ヴィソン)の宿泊施設

VISONの中にはタイプの異なる2つのホテルがあります。1つは通常のホテルタイプ。もう1つはヴィラタイプです。ホテルタイプには部屋と同じ広さのテラスが各部屋にあります。ヴィラタイプは各部屋に露天風呂があります。また、犬と一緒に泊まれるドッグヴィラもあります。両ホテル共に楽天トラベルに掲載されているので、楽天会員は楽天から予約したほうがお得です。

 VISON(ヴィソン)への行き方

自家用車で訪れることを前提とした施設ですが、公共交通機関(電車)でも行くことができます。その際に便利なのが近鉄の「VISON(ヴィソン)往復きっぷ」です。関西・名古屋から出発するのであればこれが一番お得です。このきっぷには次がセットになっています。

  1. 近鉄主要駅から松阪駅までの往復乗車券(特急券は含まず)
  2. 松阪駅からVISONまでの往復バス乗車券
  3. VISON内で使用できる10%割引クーポン3枚
  4. VISON温泉施設の入浴割引券

これだけ含んで価格は4000円前後(出発駅により異なる)です。子どもは半額なので家族で利用してもお得です。僕のように福和蔵で日本酒をテイスティングしたい場合は車ではなく電車を使いましょう。

 VISON往復きっぷ

 VISON公式サイト

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

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