現在、国内では清酒製造の新規免許は発行されていませんが、輸出用の清酒製造に限り新規参入が許されています。その免許を活かし、従来の酒蔵とは異なる視点で新しい日本酒を生み出す酒蔵が全国に誕生しています。そのひとつが今回ご紹介する「LAGOON BREWERY Inc.(ラグーンブリュワリー)」です。
起業したのは今代司酒造の元社長
この酒蔵は2021年に田中洋介氏が開業しました。場所は新潟県北区の福島潟。元々はリクルート系の広告制作会社に勤めていましたが、日本酒好きから生まれた縁がきっかけで、新潟を代表する今代司酒造に入社し、2014年からは同蔵の社長を務めました。その後、同蔵のような規模の大きな酒蔵の非効率さを目の当たりにして、小規模な蔵に興味を持つことに。そして、2021年に独立しラグーンブリュワリーを立ち上げました。
現在は試験醸造の段階ですが、2022年春以降にはドイツや台湾など海外に向けて輸出を開始する予定です。また、今年の春には酒蔵に併設する直営店やカフェも開業します。国内では清酒を販売することができませんが、副原料などを加えた新しいタイプのSAKEが生まれるでしょう。これからどんな酒が販売されるのか楽しみです。