遂に設置が決定!地下鉄「四条駅」の阪急連絡通路にエレベーターが出来る

トレンド

京都に訪れる多くの観光客は京都駅で降り、そこで地下鉄に乗り換えて四条方面に移動します。特に「四条駅」は阪急電車に乗り換える駅で、毎日多くの人が行き交います。便利な駅ではあるのですが、ひとつだけ残念な点があります。それは、阪急電車への連絡通路に階段しか設置されていないこと。

正確に言えば、駅の係員が手動で操作する階段昇降機は設置されていました。でも、これだとわざわざ係員を呼ぶ手間がかかり、時間もロスします。車いすやベビーカーを押す人が自力で登る手段が無かったのです。これは観光を売りにしている都市としてはイマイチな対応でした。

しかし、来年(2026年)末に自力で登ることができるエレベーターが設置されます。2025年から設計、製作が始まります。ちょっと時間かけすぎなんじゃない、と感じる人もいると思いますが、人を乗せる装置なので安全性の確認は必要でしょう。

 完成後のイメージ

京都市交通局のWebサイトに完成後のイメージ写真が掲載されています。

エレベーターは地階と上階だけ停まる2段式で、行ったり来たりするだけの簡単なもの。この写真を見れば分かるように、従来階段があったスペースを割くことになるので階段は狭くなります。

このような構造の駅にエレベーターを設置することは珍しいようで、このエレベーターは特注品となり、設置費用は7300万円を計上しています。安いのか高いのかは分かりませんが、必要なものにお金をかけるのはいいのではないでしょうか。

このエレベーターが設置されることで、重いスーツケースを持って階段を上がる必要も無くなります。京都が観光依存なのは今に始まったものではなく昔から。それなのに街全体の構造が観光客に優しくない。きっと、対応しなくても観光客が押し寄せるため、後手になってしまったのでしょう。

地下鉄はこれで一歩前進したので、次は阪急電車ですね。正直、阪急電車のホームと改札を繋ぐエスカレーターは狭すぎて、乗るのを待つ人がホームに溢れています。これ結構危険だと思うんです。構造的に幅を広げることは難しいのかもしれませんが、何らかの対応は必要でしょう。

(参考)京都市「地下鉄烏丸線への可動式ホーム柵の全駅設置及び四条駅の阪急連絡通路へのエレベーター新設

Yasuyuki Ito

Yasuyuki Ito

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。30代はワインにハマり、40代は日本酒にハマる。さて、50代は何にハマろうか。

Related Articles

特集記事

人気記事ランキング

  1. 1

    「あたらないカキ」が食べられる、ゼネラル・オイスターが展開する店

  2. 2

    ピザハットのスライスとランクって何?

  3. 3

    【ミシュランガイド京都2024】セレクテッド獲得店(71軒)

  4. 4

    【ミシュランガイド京都2023】ビブグルマン獲得店(98軒)

  5. 5

    【京都の新店舗】MAISON ∋ PARLOUR メゾン・パーラー(京都市中京区)

TOP