貴醸酒とは日本酒の留添の仕込みの時に、汲水の水を減らし、その分に相当する量の日本酒を添加し発酵させる醸造方法で造られた酒です。平安時代の延喜式に書かれた「しおり」という製法を再現した方法と言われています。この貴醸酒の特徴は日本酒度がマイナス40ほどと梅酒並みに甘く、リンゴ酸が多く含まれるためさっぱりした酸味があります。一般的に貴醸酒は熟成を経たほうが価値が高いと言われています。
今回福井県の南部酒造場がリリースした「花垣 貴醸年譜20年」は、この貴醸酒を20年間熟成したものです。長期熟成したことで「ビターチョコを食べているような深み」を感じることができます。下の商品画像を見れば分かる通り、一般的な日本酒とは全く異なる色合いです。価格は300mlで5,500円と決して安くありませんが、それだけの価値のある商品です。
名称 | 花垣 貴醸年譜20年 |
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アルコール分 | 16度 |
精米歩合 | 70% |
購入は花垣取扱店もしくは酒蔵の公式オンラインショップにて。ちなみにオンラインショップは20年熟成だけでなく、10年、7年、3年、1年の熟成貴醸酒も販売しています。